湯澤 俊氏

医療法人 博シン会 理事長・湯澤医院 院長
埼玉県大宮出身
東邦大学薬学部・医学部卒業

昭和54年 東邦医大卒業後、東京慈恵会医科大学精神神経科に入局し約10年間精神科医として臨床診療に従事する。また、昭和54年秋、父(内科・小児科開業医)が急逝したため、勤務医と開業医の二足の草鞋を履く事となる。

昭和63年 診療所を全面改築し、内科・小児科・精神科と何でも診る、いわゆる家庭医として開業に専念することになる。このころより、患者さんが徐々に高齢化し、外来通院が不可能になったり、脳血管障害により寝たきりの患者さんが増えてきて、往診や訪問看護を始めるようになる。

平成8年 大宮医師会理事(在宅担当)となる。
11月大宮西訪問看護ステーション「くるみ」を開設する。

今回のテーマである「どうするこれからの在宅医療(往診制度が必要だと思いませんか)」は、大宮医師会として現在取り組んでいるテーマでもあり、今後の在宅医療の中で、重要な位置を占める問題であると思っております。
昭和30〜40年頃、往診は日常的に行われていたものであるが、医療施設の整備に伴って医療の場が在宅から施設に移行していった。急速に高齢化社会が進むのに伴い、施設医療の限界や欠点や歪などが指摘されるようになった。特に人は、住み慣れた地域で「生まれ・育ち・生活し、そして死ぬ」という自然の摂理があり、限られた人生をより自分らしく生きたいと求める人が多くなってきた。このようなQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)を求める声や、病院期間の見直し、疾病構造の変化などから在宅医療が注目を集めるようになってきた。
在宅医療は、福祉、保健、医療、患者家族のこころの問題など、幅広い生活全般にわたるコーディネートができるところにおいてのみ、可能であるといわれている。患者さんとその家族にとって、その時点で最もよりよいと思われる医療の提供方法の一つに在宅医療も有るということを忘れてはいけないと思う。
現在の大宮市医師会においては、医師会病院を中心として、病診・診診連携をとっているが、さらに保健・福祉との連携を強化するための、システム作りを始めたところである